田植え後、一週間で苗の半分が枯れてしまい、その後一週間かけて補植を行なった。
二週間たつと草の姿が目立つようになる。
写真が分かりづらいが、緑色のツンツンしたものが、コナギという水草だ。
去年初めて田んぼに携わったが、その時はどのくらいのペースで草が生えていくのか知らず、気づいた時にはどえらいことになっていた。
去年は、すでにたくさん生えてしまった草をとるのにかなり苦労した。半泣き状態で、草取りに多くの時間を費やした。
今年は絶対にそれを避けたい!
除草剤を使わないようにしているので、次から次へと草は生える。それを初期段階でいかに抑えられるかが勝負なのだ。
以前、「奇跡のリンゴ」とういう本を読んだことがある。不可能と言われた、リンゴの無農薬栽培を成功させた木村秋則さんの物語で、映画にもなっている。
その本の中で、田んぼについても書かれていたのだが、チェーンを使った除草方法を木村さんが生み出した事が記されていた。
チェーンで除草できるんだ、へぇ~!
当時はそのくらいの感想で特に調べたりはしなかったけど、それから5年ほどたった今、調べてみたら、実に多くの人がチェーン除草を行なっていることに驚いた。
YouTubeで作り方を公開している人も何人かいたので、参考にさせていただき、早速作ってみることに。
これを田んぼの土の表面に這わせるのだ。引っ張りながら歩いてゆく。
そうすると、発芽したばかりの草が取れたり、これから生えようとしている草を抑えることができる。
最初の写真のように、すでに目視できるくらいの草だと手遅れで、あまり効果はない。このころにはもうしっかり根を張っていて、チェーンが這っただけでは取れない。
この写真に写っているのは試作品だけど、こんな感じで、苗を倒しながら引っ張っていく。倒れた苗は時間がたてば起き上がってくる。苗が抜けたりするかと思ったけど、全然抜けなかった。
十日後にもう一度行なう。
その間に生えてきた草は手で取る。去年の苦労を思えば、今のところいい感じで除草できている。これで稲が大きくなれば、草の量も減っていくだろう。
今が辛抱する時なんだ。