静岡大学 地域フィールド科学教育研究センター森林生態系部門 では、一般の人も参加できる山の見学会を行っています。今日は、天竜区上阿多古の山の見学会に参加してきました。
これが極相林か~
途中、国有林?の観音の森を見学しました。ここはほとんど極相林になっていると説明をうけました。
極相林とは、人の手が入らずに形成された自然で、木が枯れたり新たに生まれたり、を繰り返し、最終的に落ち着いた状態になった森林のことを言います。当然、その地域の環境にあった植物で構成されます。
浜松市の森林のほとんどは、スギ、ヒノキの人工林です。なので本来の自然の山とはどういうものなのか、ずっと知りたかったのです。
ここは江戸時代に杉が植えられたようなのですが、途中で放置され、あとは手つかずの状態だそうです。浜松市は温暖な気候なので、常緑樹が多いですね。
本数で多いのは、サカキ、ヤブツバキ、ヒサカキ、ヤブニッケイ、アカガシ、シキミ、スギなど。約1ヘクタールの中に46種類の木があるそうです。
写真だと分かりづらいですが、大木もあって、直径60センチ級のアカガシ、ウラジロガシ、ヤブニッケイ、直径100センチのスギもあります。
大中小の様々な木が、絶妙な間隔で生えています。これが自然というものなのか!美しい!
実は、私が去年購入した家の裏山も、こんな素敵な空間になったらなあと夢見ています。
癒し空間を作るという夢
裏山はいま、スギだらけです。スギを数本残して伐採し、他の広葉樹を植えたいと思っています。癒し空間をつくりたいのです。
そんな夢をみるようになったのには、きっかけがあります。
「木を植えた男」というアニメーション映画があるのをご存じでしょうか。ジブリ美術館からDVDが出ています。
ストーリー【荒れ果てた土地に住む人々は心まですさんでいて、いさかいが絶えません。男は荒野に黙々とドングリを埋めていきます。何十年と月日が流れ、男が埋めたドングリは大きな自然を作り出し、川ができ、鳥がさえずり、人が移り住んでくるようになりました。誰も男の功績だとは知りません。男はその仕事を終えた後、もう別の事に興味を持ち始めているのでした。。。】
男の朴訥(ぼくとつ)とした佇まいと、アニメーションの美しさに心を奪われました。
吹き替えが三國連太郎なのも惹かれる要因かもしれません。
荒れ地が心地よい空間になっていく様子に感動しました。
その空間をつくってみたい。木は何十年も経たなければ大きくならないので、私が生きている間には完成しないかもしれませんが、だからこそ今すぐにやらなければならない事でもあります。
と、大きな夢を語っちゃってますが、木を伐採して搬出するためのお金がありません。誰かパトロンになってくれないかな。
早くも他力本願。(笑)