本日も友人に手伝ってもらいながら、石を積みました。
前回に比べて、丸い石が多くなってきた。角のある使いやすい石は先に使われて、使いづらい丸い石が残っています。
丸い石は引っかかる部分がないので、非常に積みづらい。つるつると滑ってしまいます。
友人は石積み初体験。私の隣でぶつぶつ独り言を言い、時々叫びながら石と格闘していました。
「ここのくぼみに..こういれて...」とか、「...だめじゃん!」とか、なんか言いながらやっているときは、きっと集中力が高まっていて自分の世界に没頭しているのでしょう。
2人してぶつぶついいながら積みました。
一生のうち、石積みを経験する人は何人いるのでしょうね。とても貴重な経験です。
山の中の集落では、必ずと言っていいほど、石垣があります。今までは景色の一部として視界に入ってくるだけでしたが、いざ自分で石積みをやってみると、石垣の見え方が変わってきます。どうやって積まれているか、じっくり観察してしまいます。
ひとつの経験から、いままでそばにあったのに気づかなかった世界を知る。
実はそういった〈世界〉は、周りにたくさんあるんだろうな。
気づいた分だけ、人間の深みが増すような気がします。