キランソウという薬草があります。
私は山に住み始めてからその存在に気づきました。紫色の小さな花を咲かせて、自分の存在をアピールしています。面白いことに、人が歩いて踏み固めた地面の方によく生えています。これも生存戦略ですね。背の高い植物が生えるような場所ではそれらに勝てないので、平べったくして、踏まれても大丈夫な体をつくり、他の植物が生えにくい場所にあえて根を張る。我が家のキランソウはコンクリート通路のすき間から生えています。
私と同じ地域に住む Iさんはキランソウを乾燥させたものを煎じて飲んでいるそうです。私も一度飲ませてもらいましたが、めちゃめちゃ苦いです。体内の毒が成仏しそうな味。
私が持っている「身近な薬草活用手帖」によれば、キランソウの薬効は鎮咳、去痰、解熱、健胃、下痢止め、うるしかぶれ、だそうです。
Iさんは心臓が悪く、何度か病院で運ばれています。なのでキランソウを飲むからには 心臓に良いのかと思いましたが、それらしき薬効はここには載っていません。ネットでいろいろ調べたら高血圧に効くと書いてあるサイトがちらほらありました。高血圧に良いという理由で飲んでいるのかな。
気になったのが、うるしかぶれに効くという部分。うるしかぶれや草負けには、煎じた液で患部を洗浄するとよいとあります。また、虫刺されには茎葉を揉みつぶして患部に塗るとよく、化膿した切り傷や腫れ物などにつけると膿を出す作用がある。と書いてありました。
私はいま、ダニかなにかに体を刺されて、太ももや背中、腕がかゆいので、試しに葉っぱを指でつぶして患部に置き、ガーゼで抑えて様子を見ています。塗ったところのかゆみは治まったような?こういうものは何日か継続するべきなんでしょうが、そうすると我が家のキランソウが無くなってしまう。
指でつぶすのは限界があり、これ以上細かくなりませんでした。スパイスとかをつぶすためのゴリゴリするやつを買いに行かねばなりません。
これから暖かくなってくるとドクダミがでてきますが、ドクダミも皮膚の病気に効くらしく、同じように揉んで出た汁を患部につけるとよいそうなので、今後のためにもゴリゴリを買ってこようと思います。